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私は貝になりたい
【映画「私は貝になりたい」 予告編】



映画「私は貝になりたい」観てきました。

う〜〜ん・・・

題材は有名で何度もリメイクされた作品ですよね。
なので伝えたいことは分かるのですが・・・

今回の映画はインパクトが弱かったかも・・・

映画って、静かな映画なら静かなりに、賑やかなら賑やかなりに「インパクト」(私的に心に伝わってくるもののこと)があると思うんですよねぇ・・・

う〜〜ん・・・今回は上映中に「ダレ」てしまいました・・・

有名な作品で題材も実際にあったお話の本を元にしていると言う事ですが今まで一度も観たり読んだりしたことが無く今回「有名な作品のリメイク、それも監督の入魂の一作だ」と思って見に行ったんですけどね・・・

「もしかして私、鈍いのか?」なんて悩んじゃいますよ・・・
一体なにがいけなくてこんな気持ちに成っちゃったんでしょうか・・・

なのでいつか時間を作って↓の「原作本」とDVDなど見てみたいと思いますです・・・

はぁ・・・



私は貝になりたい―あるBC級戦犯の叫び
私は貝になりたい―あるBC級戦犯の叫び
加藤 哲太郎



私は貝になりたい
所ジョージ


私は貝になりたい <1959年度作品>
私は貝になりたい <1959年度作品>
橋本忍,フランキー堺,新珠三千代,水野久美,加東大介,笠智衆
追記:11月27日

この映画、どうして観てる途中でダレちゃったのかな〜と思うに・・・

まず「音楽」の入れ方が馴染めなかったです。

唐突に音量が上がってまるでTVを観てる時にCMになると音量があがるみたいな不快な感じ。

この音楽の入れ方と同じようにストーリーの流れがスムーズじゃ無いんだよね。

静かな映画なら映画なりに「テンポ」ってあると思うんだけど、そのテンポが全然掴めないってかんじ。

ジャ〜〜ンと音楽が大きく入るから「ここからは話が流れるのか?」と思うとまたダレてきちゃうしね〜

それから「脇役陣」の方が演技が光ってた。(光ってたっていうか浮いてた感も)
脇役の演技の後に主役の二人が写ると「なんだかな〜」と言う感じ。
床屋っていう設定だけど「理髪のシーン」も下手くそな手つきだし。

この夫婦が愛し合ってる雰囲気も妻が獄中の夫を心配する気持ちも全然伝わって来なかったです。

それから子供が「米の飯」を食べたいが為に「お弔いがないかな〜」と言った場面。
私だったら子供がそんなこと言ったら怒るけどね。
戦時中で配給が乏しくひもじいのは分かるけど戦時中だからこそ「お弔い」は天寿を全うした方のお弔いとは限らない訳だし。
それに戦時中だろうとなかろうとそんな卑しい台詞は嫌なもんですしそれを窘めない親って言うのも共感できませんでした。

後「子役」が大きくならないのよね〜それも不自然な感じ。


これってあれかしら?


全てこういう演出が狙いだったのかしら?

貧乏に生まれついて床屋になったけどあまり才能は無くて、でも一生懸命やってて、ひもじいとつい卑しい事も言ってしまうけど悪気は無くて獄中の夫を心配はしてるけど世間知らず?無知?故に事の重大さが理解出来ず?或いは署名さえ集めればって楽観してる故に妻は「時間が経てば夫は帰る」と純粋に信じてるので悲壮感はあんまり無い。てな感じ?

んで、そういった普通の夫婦って言うか一般市民というかが戦争によってどんな理不尽な目に遭わされたか。

ことの重大さを理解できない小市民が「青天の霹靂」な目に遭わされました。

ってことだったらあの演技、演出で良かったのかも。
取り立てて可もなく不可もない一般市民的夫婦が「戦犯」なんて言う大それた罪を負わされて、でも「戦犯」と言うのがどんだけのことか意味も分からないうちにああなってしまった・・・

あーなんという理不尽。
自分には良く分からないし何がいけないのかどうすればいいのか考えられないしそれならいっそ「貝」になりたい。と言う事なのか?


まぁ演出や役者さんの演技のことは置いといて。

監督の意図したことって本筋はなんだったんだろ?

石坂浩二のさいごの台詞とかさ〜

「アメリカ(連合軍)だってやっちゃいけないことやってるだろ〜」と言う意味ですよね。

まぁそれは分かります。

それから例え日系二世が通訳してたとしても「日本兵が上官の命令には絶対服従」という行動の中にある「アイデンティティ」はアメリカ人には分かるまい。

その分からない人間が日本兵の心情を汲んで裁く事は出来まい。ってのも分かります。

そんな理不尽なものにただただ平凡な夫婦や一般市民が巻き込まれて行った無情さを監督は描きたかったのか・・・

それとも反戦?反米?

そんな大それたものを意図したんじゃなくて「こういう事があったんだよ。みんな忘れないで」って言うメッセージ映画なの?


まぁ、ぜ〜〜んぶひっくるめてそれでも良いんだけど。
(テーマは重く受け止めたいと思いますし)

なんというか。。映画の出来としては釈然としない。感が拭えません。

重いテーマ満載の映画の筈なのにどれひとつ胸に染みてこなかったのがどうにも釈然としないんですよ。


誰か「正しい解釈の仕方」を教えて下さいませ。


ribia2 | 映画鑑賞日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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